健康安全な住宅のための合板の使い方

Fc0合板は健康安全上一室に何個まで使えるのか?


厚生省は、ホルムアルデヒドの室内放散濃度指針値として、世界保健機構(WHO)と 同じ0.08ppmを定めています。

(財)日本住宅・木材技術センターが3年間にわたって行った実物大実験等の結果による と室内濃度を0.08ppm以下にする場合、室内温度26℃、室内湿度75%RH、部屋の換気が 2時間に1回行われていると、JAS・Fc0合板の使用可能量は


1.室内内装用として床(または天井)と3面の壁まで使用可能である。これは 10畳の部屋では46u 3×6合板で約27枚 4.5畳の部屋では27u 3×6合板で約17枚となります 。

2.その他に押し入れ、収納設備等に使用可能となります。
従って、普通の住宅ではFc0合板であれば相当な量の合板を使っても室内の空気環境 は健康な状態におかれています。なお、室内濃度は温度、湿度、部屋の大きさ、空気 の入れ替えの回数(換気率)、使用する合板の放散量、使用する枚数によっていろいろ 変化します。



新しい住宅を建てたり購入して住むときの心得は?


・構造材や内装材等として室内空気への影響のある部分に使用する合板は、 ホルムアルデヒドの放散量の少ないFc0を選択する。

・風の流れを効率的に活用できる位置に窓を設けたり、適切な位置に換気設備を設ける。

・工事期間中や入居までに充分換気をし、完成後室内の温度を高めてホルムアルデヒド 放散を促進した後、繰り返し換気を行う。

・入居後臭いがある場合は、こまめに窓やドアを開け換気し、特に押し入れ・クローゼッ ト等の空気の流れの悪いところには、自然換気や機械換気で風の流れをつくる。

・長期間不在にした後は、特に換気を行ったり、家具の扉や引出しを開けて空気にさらす。

・夏等の高温多湿の時期はこまめに換気をする。

・家具・カーテン・カーペット等にもホルムアルデヒドを放散するものがあるので、 強い臭いのする場合は換気に心掛ける。




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